「アフリカ豚熱(ASF)識別カード」って何?
台湾の空港に着いて取らなかったどうなるの?
アフリカ豚熱(ASF)の影響で、台湾桃園国際空港ではアフリカ豚熱(ASF)発生地域からの入国に対してX線検査や手動検査を実施しています。(2024年現在)
この記事では、
- アフリカ豚熱とは?
- アフリカ豚熱(ASF)識別カードとは何か
- 取らないとどうなるのか
など、詳しく解説致します。
台湾旅行の際は、くれぐれも取り忘れに注意して下さいね!
アフリカ豚熱(ASF)とは?
アフリカ豚熱(ASF)とは、ASFウイルスが豚やいのししに感染することで死に至る伝染病です。
詳しくはこちら↓
アフリカ豚熱(ASF)は、ASFウイルスが豚やいのししに感染することによる発熱や全身の出血性病変を特徴とする致死率の高い伝染病です。
ダニによる媒介、感染畜等との直接的な接触により感染が拡大します。
有効なワクチンや治療法はなく、 発生した場合の畜産業界への影響が甚大であることから、我が国の家畜伝染病予防法において「家畜伝染病」に指定され、患畜・疑似患畜の速やかな届出とと殺が義務付けられています。
引用:農林水産省
台湾の農業部(日本の農林水産省に相当)は台湾の畜産業を守るため、アフリカ豚熱(ASF)発生地域からの肉製品持ち込みに厳しい罰則を科す新制度を開始。
また、水際対策として、アフリカ豚熱(ASF)発生地域からの入国に対してX線検査や手動検査を実施しています。
アフリカ豚熱(ASF)発生地域から豚肉製品を持ち込むと…
過去3年間にアフリカ豚熱(ASF)が発生した国や地域から自己申告せずに豚肉製品を持ち込もうとした場合、
- 初回の摘発では20万台湾元(約92万円)
- 2回目以降は100万台湾元(約460万円)
の過料が科せられます。(国際宅配便や国際郵便で発見された場合も同じ)
もしも過料を払わずに出国した場合、台湾への再入国が禁止。
かなり厳しい罰則となっているのでご注意ください。(アフリカ豚熱発生地域を経由して台湾に入国する場合は要注意!)
アフリカ豚熱(ASF)識別カードとは?
「アフリカ豚熱(ASF)識別カード」は、こんな↓カードです。
アフリカ豚熱(ASF)発生地域からの入国に対して手荷物検査を実施
台湾桃園国際空港では現在、アフリカ豚熱(ASF)発生地域からの入国に対してX線検査や手動検査を実施しています。
この手荷物検査は、飛行機を降りて入国審査に向かう途中で行われます。(入国審査の手前辺り)
非感染地域からの渡航客の手荷物検査は免除
日本はアフリカ豚熱(ASF)ハイリスク地域には該当しないため、この手荷物検査が免除されています。
免除地域からの入国かどうをか判別するために用意されているのが「アフリカ豚熱(ASF)識別カード」です。
「アフリカ豚熱(ASF)識別カード」でどこの国から来たのかを判別
飛行機降りて空港に入ったところに「アフリカ豚熱(ASF)識別カード」が置いてあれば、免除地域からの到着便。
置いていなければ、アフリカ豚熱(ASF)発生地域からの到着便で手荷物検査必須です。
飛行機を降りたら「アフリカ豚熱(ASF)識別カード」を必ず取ること
日本から到着した場合、飛行機を降りて空港内に入ったところ辺りにこんな感じに↓カードが置いてあります。
スタッフの方が中国語で「カードを取って入国審査前に返却してください」と声がけをされていますが、一人一人には配ってくれませんのでご注意を。
このカードを取らなかった場合、強制的に手荷物検査になります…
入国審査の手前はこんな感じになっています↓。
左側の赤ラインは識別カードがない人、右側の緑ラインは識別カードを持っている人です。
緑のラインを進んでいき、職員に識別カードを返却して入国審査へと進みましょう。
以上が、「アフリカ豚熱(ASF)識別カード」の空港での手順となります。
日本から渡航する場合は、識別カードの取り忘れにはくれぐれもご注意くださいね!
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海外旅行の際には「その国に持ち込めないもの」を理解しておく
「日本はアフリカ豚熱(ASF)非感染地域だから、関係ない。」
そう安易に考えて、持ち込んではいけないものを知らず知らずのうちに持ち込んでしまっているケースも。
残念ながら、「渡航先の国のルールだから知らなかった」は一切通用しません。
食肉加工品には、インスタントラーメンのフリーズドライのお肉も含まれるため要注意です。
持ち込み可能なのは、基本的に缶詰・高温滅菌処理がしてあるレトルトパウチのみ。
心配な場合は自己判断せず、必ず検疫カウンターで申告し指示を仰いで下さいね!
最後に:台湾の動植物検疫で気をつけること
台湾の動植物検疫は2019年以降かなり厳しくなっています。
特に感染地域からの便と到着が重なった場合、スーツケースをピックアップして税関を通る際の職員の対応がより敏感になっているように感じました。
心配な場合は自分で判断せずに、税関を通る前に自己申告をして職員の判断を仰ぐのがベストです。
自己申告すれば、万が一持ち込み禁止物を携帯していたとしても過料は免れます。
自己申告せずに見つかった場合は、一発アウトで罰則が科せられると覚えておきましょう。
せっかくの楽しい旅行で罰金を科せられることがないよう、台湾旅行の際には肉類や食肉加工品は携帯しないのが得策です。
台湾旅行の際に、参考になれば幸いです。
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