台湾旅行中はどんなことに気をつければいい?
絶対守らないといけないルールがあれば、詳しく知りたい。
台湾には、日本よりも厳しいルールが存在します。
法律で決められていることは、違反すれば外国人でも罰金となる可能性も。
という事でこの記事では、
- 台湾で絶対やってはいけないこと(ルール)
- 日本とは違う注意すべき点
について、台湾在住8年の筆者が詳しく解説致します!
せっかくの楽しい旅行で罰金を払った、ケガしたとならないように、事前に頭に入れておきましょう。
【法律で禁止】台湾で絶対やってはいけないこと
法律で禁止されている、絶対にやってはいけないことです。
違反した場合、罰金が科せられる可能性があるのでご注意ください。
MRT(地下鉄)での飲食禁止
改札手前に黄色い線があり「禁止飲食」と書かれていて、ここから先での飲食は禁止。
これはマナーではなくて、法律で禁止されています。
違反すると、1500〜7500元の罰金となる可能性があるのでご注意ください。
飴とかガムくらいなら大丈夫じゃない??
と思われるかもしれませんが…
飴・ガムも禁止、水を飲むのもNGです。
ちなみに、5歳以下の子供にミルクや水、離乳食を与えるのは飲食禁止エリアでも可能とされています。
飲食するのがダメなだけで、飲み物などを持っているのはOKです!
ほとんどの施設内及び公共の場所で全面禁煙
喫煙
引用:外務省のHP
ほとんどの施設内およびパブリックスペースにおいて全面禁煙となっており、これに違反した場合には、喫煙者に罰金が科されることがあります。喫煙される方は、喫煙マナーを守るよう十分に注意してください。
屋内及び公共の場での喫煙は基本的に禁止です。
屋外もバス停は全面禁煙・信号待ちをしてる際の喫煙も禁止、歩きタバコは絶対にNG。
加えて、学校周辺の歩道での喫煙禁止など屋外でも禁煙エリアがあるため、注意が必要です。
屋外の禁煙エリア以外で、屋根のない場所で立ち止まって吸うのはOK!
日本のようにコンビニに灰皿がないので、タバコを吸う場合は必ず携帯の灰皿をご持参下さい。
電子タバコの持ち込み禁止
台湾は、アイコス(IQOS)をはじめとする電子タバコの持ち込みが法律で禁止されています。
日頃電子タバコを吸っている方は、残念ですが台湾では吸えないので持ち込まないようにしましょう。
あらゆる動物の肉や肉加工品の持ち込み禁止
アフリカ豚熱(ASF)の影響で、肉の持込み規制が特に厳しくなっています。
あらゆる動物の肉や肉加工品・肉エキスの入った食品の持ち込みが禁止。
持ち込み可能なのは、基本的に缶詰・高温滅菌処理がしてあるレトルトパウチのみ。
カップ麺の具材のフリーズドライのお肉や、肉エキスの入った液体状(高温滅菌未処理)のものも不可です。
心配な場合は、必ず検疫カウンターで申告し指示を仰いで下さい。
台湾のマスク着用ルールについて
現在、マスク着用が義務付けられている場所は下記の通りです。
- 医療機関(病院・クリニック・中醫・老人福祉施設など)
- 救急車
上記以外の場所でマスクを着用するかどうかは、個人の判断に委ねられています。
屋外でマスクをしている人は少ないですが、地下鉄(MRT)や百貨店など混み合う場所でのマスク率は高めです。
念の為、準備しておくのが◎。
機内や台湾の空港での注意点
続いては、機内や台湾の空港で注意する点についてです。
カードに記入する滞在先を事前に確認しておく
機内で記入する入国カードには、フライトNo.とパスポート番号の他、滞在先を記入する必要があります。
- ホテルの場合はホテル名を記入
- Airbnbや友達の家に滞在する場合は住所を記入
特にAirbnbや友達の家に滞在する場合、住所をメモし忘れて困るケースがあるので必ず事前に確認しておきましょう。
ペンの用意も忘れずに!
入国カードの書き方は、「台湾入国カードの書き方」の記事をご覧ください。
「アフリカ豚熱(ASF)識別カード」を飛行機から降りたら必ず取る
飛行機から降りて空港内に入ったところあたりに、上記写真↑の「アフリカ豚熱(ASF)識別カード」が置いてあります。
アフリカ豚熱(ASF)とは致死率の高い伝染病です。
アフリカ豚熱(ASF)は、ASFウイルスが豚やいのししに感染することによる発熱や全身の出血性病変を特徴とする致死率の高い伝染病です。
引用:農林水産省
台湾の農業部は台湾の畜産業を守るため、アフリカ豚熱(ASF)発生地域からの入国に対してX線検査や手動検査を実施しています。
日本はハイリスク地域ではないので検査が免除。
「アフリカ豚熱(ASF)識別カード」は検査免除の地域からの入国かを判別するために必要なものなので、必ず取って下さい!
置いてあるだけで、一人一人には配ってくれないので要注意です。
このカードを取らなかった場合、強制的に手荷物検査になります…
詳しくは、「台湾の空港に到着して受け取る ”アフリカ豚熱(ASF)識別カード” とは?」の記事をご覧ください。
台湾の交通・乗り物での注意点
台湾の交通・乗り物で注意することは下記の通りです。
道路は右側通行
日本は左側通行なのに対し、台湾は右側通行です。
いつもの癖で横断歩道を渡る際に右側を確認しそうになりますが、台湾では左を向いて車が来ていないか確認しましょう。
バイクの数が多い
台湾はバイク社会のため、日本では考えられない数のバイクが道路を走っています。
通勤ラッシュ時は皆急いでいる事もあり、特に危険なのでご注意下さい。
また、気をつけたいのが、至る所に停車しているバイクのマフラーです。
バイクとバイクの間を通り抜けようとして、熱い思いをした経験あり…
火傷にはくれぐれもご注意を!
運転が荒い
交通ルールが改正され、「横断歩道では歩行者を優先させ車は一旦停止」と変更にはなりましたが…
運転そのものが改善された訳ではないので、依然として油断は禁物です。
- 路線バスは急発進・急停止が当たり前なので、乗ったらすぐにどこかに掴まること
- 高速バス・タクシーの後部座席ではシートベルト着用
など、乗車したらすぐに安全の確保に努めましょう。
タクシーの扉は手動で開閉(自動ではない)
台湾のタクシーは、お客側が自分で開け閉めをします。
日本のように自動ではないため、ご注意ください。
降車時は特に、ドアを閉めるのをお忘れなく!
気をつけたい博愛座(優先席)での心がけ
台湾の優先席は「博愛座」と呼ばれ、地下鉄(MRT)では紺色のシートが博愛座に当たります。
台湾はお年寄りや妊婦、子供連れの人達に優しく、席を譲る光景をよく見かけます。
私自身も妊娠中に何度も席を譲って頂き、本当にありがたかったです
優先席は「博愛座」で紺色のシートと覚えておくと◎。
エスカレーターでは右側に立つ
台湾ではエスカレーターは立ち止まる人が右側に並んで立ち、歩く人が左側を使うのがルールです。
関西は同じく「右立ち」ですが、それ以外の地域の方はいつもの癖で左に立たないようにお気をつけ下さい。
段差が多いので歩く時注意
台湾は段差が多いため、ヒールで歩いているととても疲れます。
観光の際は、スニーカーや履き慣れた歩きやすい靴がオススメ♪
台湾のトイレでの注意点
台湾のトイレは、日本とは違い注意が必要な点があります。
トイレットペーパーが流せない場所がある
基本的に下記の場所はトイレットペーパーを流してOK。
- ホテル
- MRT(地下鉄)などの駅
- 百貨店
- 新しい建物
一方で、古い建物に入っている店舗などは、未だにトイレットペーパーが流せないところがあります。
台北でも流せない場所は意外に多いです…
トイレの個室に注意書きが貼ってありますが、わからない場合はトイレの中に大きなゴミ箱が置いてあったら流せないと判断しましょう。
トイレの中にトイレットペーパーが無いことも
また、トイレによっては、個室の中にトイレットペーパーがない場合も…
トイレに入ったらまずはトイレットペーパーがあるかどうかを確認すること。
トイレの詳細は「台湾のトイレ事情と利用方法を解説!紙が流せないトイレがある」の記事をご覧ください。
台湾の水や飲み物での注意点
台湾の水や飲み物についての注意点はこちらです。
水道水は飲めない
台湾の水道水は、そのまま飲めません。
家では浄水器の水を沸騰させ、更に浄水ポットで濾過してから飲んでいますよ
ローカル食堂では水の提供がないので飲み物は持参
ローカル食堂では基本的に水の提供がありません。
また、店内で販売している飲み物は、豆乳や甘い紅茶だけという場合も。
飲み物に関しては、ほとんどのお店が持参した飲み物を店内で飲んでもOK!としているので、水などの飲み物を準備しておきましょう。
夏場は特に暑いので、こまめな水分補給を忘れずに。
因みに、カフェやちょっと高級なレストランは、水やお茶の提供があります
飲み物は基本砂糖入り
台湾のお茶は紅茶以外に緑茶やウーロン茶にも砂糖が入っていて、めちゃくちゃ甘いです。
コンビニやスーパーでペットボトルの飲み物を購入する際は、「無糖」と書かれているか確認必須です!
観光や飲食時・買い物での注意点
観光や買い物、飲食時に気をつける事は下記の通りです。
スリ(窃盗)に注意
過去には、台北市内の士林夜市において邦人のスリ被害が報告されており、外務省のHPでも注意喚起されています。
また、外国人観光客をターゲットにする窃盗グループの存在も確認されており、観光客は狙われやすいと心得ておくことが大切です。
特に、人が混み合う観光スポットである夜市や九份などでは、貴重品の管理には十分注意しましょう。
レジ袋(ビニール袋)は有料
スーパー・コンビニ・ドリンクスタンドなど、ビニール袋は有料です。
お土産を買いにスーパーへ行く際は、エコバッグを持参するのが◎。
因みに、百貨店地下のスーパーなどはレジ袋が紙袋で、紙袋の場合は無料です。
お箸はティッシュで拭いてから使用
ローカル食堂のお箸やお椀などはセルフサービスで、カウンターの上にそのまま置いてあるケースがほとんど。
あまり綺麗ではないため、台湾人はティッシュで拭いてから使用します。
念の為、台湾流に習って拭いてから使用するのが◎。
食事は油っこいので胃もたれ注意
台湾の食べ物は美味しいですが、とても油っこいです。
野菜炒めでさえ、日本のと比べるとかなりコッテリしています。
最初は新鮮で美味しいと感じますが、
朝から晩まで食べまくっていると胃が悲鳴をあげます…
私は日本では胃痛とは無縁だったに、台湾に来て初めて急性胃腸炎になり病院送りになりました。
万が一のために胃薬は持参し、海外旅行保険に加入することをおすすめします。
もしも保険代を節約したいなら、エポスカード犬が店内にいても気にしない
台湾は基本的にペットを連れて店内に入ってもOKなので、普通にどこにでもいます。
犬の横でご飯を食べたこと、何度もあります。笑
日本人からすると抵抗があるかもしれませんが、文化の違いと割り切りましょう。
チップの支払いは不要
台湾でチップの支払いは不要です。
台湾のホテルやレストラン、カフェなどでは、サービス料金(10%ほど)が含まれた価格設定になっています。
よって、追加でチップを払う必要はありません。
台湾では物乞いに注意
台湾は物乞いが積極的なので、注意して下さい。
信号待ちや駅で
駅の出口を出たところ、信号待ちをしている時、とにかく人が多い場所には必ずいます。
台湾人は慣れているため、グイグイ来られても気にしません。
お花やお菓子などを渡されそうになりますが、受け取らないようにしましょう
お店の中にまで
「熱炒」と言われる台湾の居酒屋にいると、突然知らないおばさんに話しかけられ…
よく見ると、ティッシュやお菓子をたくさん持っているではないか。
びっくりなことに物乞いの人たちが、お店の中にまで入ってきているのです!
オープンになっているお店には突如として現れますので、注意してください。
必要ない場合は、そぶりで要りませんと意思表示をすること
台湾旅行:季節別の注意点
その他、季節別の注意点は下記の通りです。
夏は冷房が効きすぎて寒い
台湾の夏に注意しないといけないのが、室内と屋外の気温差です。
台湾は室内の冷房が効きすぎていて、とてつもなく寒いです…
特にMRT(地下鉄)やバスはクーラーの効きがいいので、汗をかいたまま乗ると一気に体が冷えます。
体が冷えやすい女性は羽織物の準備など、冷房対策をお忘れなく!
6月〜9月はスコールと台風で道路が冠水
台湾は5月中旬から梅雨に突入し、そのまま台風シーズンがやってきます。
この時期に注意しなくてはならないのが「道路の冠水」です。
台湾はインフラ設備が整っていない部分が多少なりともあり、大雨になると排水が追いつかずに行き場をなくした雨水が道路に溢れてきます…
雨予報の場合は、足元は濡れてもOKなサンダルやレインシューズがおすすめです。
冬は暖房設備がないので防寒対策必須
夏が長いためか、エアコンは冷房のみで暖房機能なし。
百貨店・ローカル食堂・レストランも基本的に暖房がありません!
ホテルも例外ではなく、暖房と書いていても実は送風だったということが何度もありました…
日本のように外が寒くても室内に入れば暖がとれるというシステムにはなっていないので、防寒対策必須です。
寒がりな方は、厚手のパジャマを持参が◎
≫【2024年】台湾旅行で持っていけばよかったと後悔したあると便利なもの11選
【重要】台湾旅行前に事前登録する
短期の旅行でも、いつどこで何が起こるかは誰にもわかりません。
何かあってもすぐに対応できるように、下記2つは必ず登録しておきましょう。
外務省の無料メール配信サービス「たびレジ」に登録
「たびレジ」とは外務省から最新の現地安全情報が日本語で届く、無料のメール配信サービスです。
在留届の提出義務がない短期渡航者に対して、外務省は「たびレジ」への登録を推奨しています。
たびレジに登録しておくと、
- 現地の最新情報を日本語で受け取れる
- 台湾で事故や自然災害が発生した際、安否確認を行う際に利用
など、もしもの時に役立ちます。
実際に、地震の時に送られてきたメールがこちら↓
現在の状況以外にも、何かあった際の問い合わせ先や参考にすべきHPやアプリなどがメールに記載されており、とても役立ちました。
台湾気象庁の地震アプリ「中央氣象署E」
もう一つは、台湾の気象庁に相当する中央氣象署の地震アプリ「中央氣象署E」。
地震があった場合、詳細な情報をいち早く知ることが出来ます。
登録しておくと、いざという時に役立ちますよ。
台湾旅行での注意点とやってはいけない事まとめ
以上が、台湾旅行での注意点とやってはいけない事でした。
台湾はアジアの中では比較的安全で、親日家も多く旅行しやすい場所です。
ただし、似ているようでも、国が違えば文化が異なり日本とは違う点が色々とあるので気をつけましょう。
その他、台湾旅行のルールやマナーは大丈夫ですか?
台湾の基本情報については「台湾旅行のタブーとマナーを徹底ガイド【知っておきたい基本情報】」の記事でチェックしてみて下さい。
楽しい台湾旅行となりますように♪
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